
多様性が大事だとはわかっている。でも、なぜか現場では摩擦ばかりが起きたり、逆に「みんな同じ」という同質化が進んでしまったり……。
そんな悩みの処方箋となるのが、CQ(文化知性)の発達プロセスを示す「5段階モデル」です。
これは、組織や個人が異文化に直面した際、どのような心理的なステップを経て「違いを力に変える」状態へと進化していくのかを解き明かした指標です。
成長の5つのステップ
このモデルでは、成熟度を以下の5つの段階に分けて捉えます。
- 拒否: 自分たちの企業文化が唯一の正解であり、違いそのものに無関心な状態
- 二極化: 「彼ら」対「私たち」という対立構造で、自社の組織文化の優劣を競ってしまう状態
- 最小化: 「人間みんな同じ」と共通点ばかりを強調し、肝心な「違い」を直視しない状態
- 受容: 自分とは異なる価値観や異文化の存在を、一つの「スタイル」として認められる状態
- 適応: 相手の文化背景に合わせて自分の振る舞いを柔軟に変え、新しい価値を共創できる状態
あなたの組織は、いま「どこ」にいますか?
多くの日本企業は、悪意のない「最小化」の段階で足踏みしていると言われています。一見、平和に見えますが、実はそこでは多様な個性が押し殺され、イノベーションの種が摘まれていることも少なくありません。
今の自社の企業文化は、違いを「ノイズ」として排除しているのか、それとも「資源」として活用できているのか。
この現在地を知ることこそが、組織を真にアップデートするためのスタートラインになります。
このブログでは、それぞれの段階でどのような「壁」があり、どうすれば次のステップへ進めるのかを詳しく解説していきます。
組織が「適応」の段階に達したとき、異文化はもはやコストではなく、最強の武器に変わります。そのプロセスを一緒に歩んでいきましょう。