「なぜそんな非効率なことをするのだろう」
「なぜもっと柔軟に動けないのだろう」
「なぜもっと柔軟に動けないのだろう」
異文化環境でそう感じたとき、私たちは無意識に「自分の基準」で相手を評価しています。CQの5段階モデルにおける第4段階「受容」は、この評価の枠組みを問い直す段階です。
「受容」とは、我慢することではない
CQ(文化的知性)の発達を示す5段階モデルでは、第4段階を「受容」と呼びます。この段階の特徴は、異文化の行動や価値観を「おかしい」「劣っている」と判断するのではなく、「その文化にはその文化の合理性がある」と理解しようとする姿勢です。
「受容」は、何でも受け入れる忍耐や、違いを見て見ぬふりをすることではありません。相手の行動が「自分の基準からの逸脱」ではなく、「異なる基準からの合理的な選択」であると理解できる視点を持つことです。
企業文化を「絶対的な基準」から「一つの選択肢」へ
受容の段階に至ることで起きる変化は、自分の企業文化を「当たり前」ではなく「一つの選択肢」として見られるようになることです。
たとえば、「意思決定は迅速に行うべき」という前提が自分の組織文化にある場合、それは「効率性を重視する文化の合理的な選択」であり、「時間をかけて合意を形成する文化」の合理性とは異なるだけです。どちらが正しいのではなく、それぞれに背景と合理性があります。この視点を持てるとき、異文化との摩擦は「解決すべき問題」から「理解すべき違い」に変わります。
「受容」から「適応」へ——次のステップに向けて
受容の段階は、異文化との深い協働に向かうための重要な土台です。「違いを知り、理解する」ことができてはじめて、「違いを活かして動く」ための準備が整います。
Lincqordでは、CQの5段階モデルを活用した研修・組織文化の診断を通じて、チームが受容の段階へ移行するための支援を行っています。自分たちの企業文化を相対化する視点を、一緒に育てていきましょう。




