BLOG : 多様性が力にならない場合がある


「多様性が大事」、「多様性がイノベーションの鍵」、「多様性が・・・」

毎日のようにこんな話を聞き、目にし、違和感を感じている人もいるのではないでしょうか。
多様性って面倒くさい。多様性があると大変。多様性ってそんなに簡単じゃない。

あなたがそう感じているとしたら、それはあながち間違ってないかもしれません。というのは、多様性によって組織のパフォーマンスが低下する、組織が弱くなることもあるからです。

上の図を見ていただければ、お分かりですね。中央の選択肢②においては、多様性は問題を起こす要因となり、組織にとってコストやリスクとなっています。そうであれば、左側の選択肢①のほうが相対的にマシなのでしょう。同じような人が、同じように考え、同じように動くことで、平均的なパフォーマンスを発揮する。そういう選択肢もあってもよいのかもしれません。

いえいえ、選択肢①はもはや実現できません。人材が不足し、さらに減っていく中で、同じような人だけで組織を構成することは現実的ではありません。シニアの方、外国人の方、女性の方、身体障害者の方・・・さまざまな人の協力を得ることができなければ、ビジネスを継続することは難しいし、成長することもできない。そんな考え方もあるでしょう。

そうであるならば、真剣に選択肢③を考えるべきなのでしょう。すなわち、多様な人が、それぞれの個性・特長・ユニークネスを理解し、それを生かせる場面・状況を作り、助け合う組織です。そのために必要なのがCQ(Cultural Intelligence、文化知性)です。CQとは文化背景の異なる人々と協働し、成果を出す力のことです。この続きは、また別のブログで。

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